ここに伊藤真さん(法学館/伊藤塾塾長)が民放労連の学習会で憲法について述べた言葉を引用しておきます。これは憲法について書かれた文章なのですが、この憲法という言葉を労働組合と入れ替えると実は労働組合の本質をついているように思えるのです。
『憲法はイマジネーションの世界なんですよ。ごく僅かの少数派・弱者で苦しんでいる人にとっては自分の問題。でも殆どの人にとっては苦しんでいる人の事は他人事です。イマジネーションを働かせ、少数派・弱者で苦しんでいる人の事を想像しないと分からないんです。 自分は今は多数派・強者かもしれないけれど、少数派・弱者の人達はどんな思いなんだろうという事をイマジネーションを働かせる。そして自分もいつまでも多数派・強者でいられないかもしれない事へのイマジネーション。多数派・強者と少数派・弱者はいつでも入れ替わる可能性があるという事のイマジネーション。イマジネーションは要するに他人事じゃないかが分かるかどうか、それが憲法の本質です。』
労働組合は労働条件・待遇という現代では生きていく事に不可欠な存在の向上、適正化を目指すために存在します。しかし、少数派・弱者にも目を向けた、思いやりのある考え方、思いやりのある社会を目指すこと、それも労働組合の使命ではないかと思います。勿論それには不公平な労働条件の改善という事も意味します。労働組合の存在自体が疑問視される今という時代ではありますが、今こそ必要不可欠なもの、社会を正すもの、それが労働組合だという確信のもと、これからも活動を行っていきます。
一般資格総合職社員:¥2,650/月。但し、6月、12月は¥5,150
職種別社員:¥2,650/月
上記以外の社員:¥1,150/月
組合費は以下の用途で使われています。
●民放労連(放送関連労働組合の全国組織)の会費
労連本部会費 月額850円
年額10,200円
労連関東地連会費 月額630円
年額7,560円
これらを月額にすると1,480円
※但し、上記は最低ランクの年収の会費ですので、年収に従い変動します。
●組合ニュース等コピー代
●民放労連大会等の会議参加費
●組合費自動振替のための手数料(150円/1件)
現在の組合の会計状態はこれ以外の支出は困難な状況で、支出の明細は上記のものが
ほぼ全てと言ってよいかと思います。
支出の殆どを占めるのは民放労連会費ですが、執行部としては民放労連加盟のメリットは以下のように考えています。
民放労連加盟のメリットは
1.民放労連加盟団体である日本テレビ労働組合と連携した行動の実現。
2.民放労連からの労働問題に関する様々な指導
(労働問題の多くは法律に関する知識を要するものであり、専門の法律家の指導を受けている
会社側に対抗するのは素人では難しい事が多々あります。しかし、民放労連は弁護士事務所と
も契約しており、法律問題も含めて様々な相談が可能です)
3.全国組織の団体に加盟する事による情報交換及び、お互いの支援行動の実現。
実際、民放労連の運動により幾つもの大きな労働問題が改善されています。
組合費は皆さんから集めた大切なものである事は執行部としても充分理解しているつもりであり、状況に応じた判断をこれからも行っていきたいと思いますが、先ずは現状をご理解の上、
ご協力お願い致します。